入木の矯正

弓の癖の見方

弓が入木か出木か、またどの部分に不具合が出ているかは、内竹側から見るよりも外竹側から観察した方が分かりやすい場合が多くあります。
特に不具合が出やすいのは、胴の上側・胴の下側、または首の部分であることがほとんどです。
外竹側の線の乱れを見ることで、弓全体のバランスや癖を把握しやすくなります。

弦を張るときの矯正

弓を左手で持つ際に、なるべく左側から握り、右側へ軽く捻りながら弦を張ることで、入木の具合を調整します。

胴の入木が強い時

右手側に弓の上側がくるよう逆手で持ち、両足の付け根に弓をのせ、弦が膝の上にくる位置で構えます。
その状態で、親指側へ捻りながら押し込んでいきます。
作業中は、弓がひっくり返らないよう十分注意してください。

首の入木が強い時

滑らない場所で作業を行い、左手は弦と一緒に、弓の弭冠節と姫反節の間を持ちます。
右手は握りの少し上を支えるように持ってください。その状態で、左足のすねを使い、左手の手前側から横方向へ軽く力を加えます。
力をかけすぎると弓が折れる恐れがあるため、最初は軽く様子を見ながら、徐々に力を強めていくことが重要です。

矯正器を使う場合

胴に矯正器

胴の下側の入木が強い場合は、握りの下側に対して、左側から矯正器をかけ、弦を引っかけます。
胴の上側の入木が強い場合は、矢擦籐の上側に対して、左側から矯正器をかけ、弦を引っかけます。

首に矯正器

首の部分に入木が強く出ている場合は、左側から矯正器をかけ、弦を引っかけて調整します。
入木の度合いに応じて、矯正器をかける位置を適切に調整することが重要です。

・弦の張り方

・出木の矯正

・上成り矯正

・下成り矯正

胴が強い場合

弓がひっくりかえった場合